【大腸がん?痔?】症状と血便で“がん”を見分ける4つの方法|内臓疾患ファイル

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2015年11月29日
【大腸がん?痔?】症状と血便で“がん”を見分ける4つの方法

鮮血の血便!原因はストレス?痔?日本人の3人に1人が痔持ちという日本。ありふれている症状の為、油断している人もいるかもしれませんが、『痔だと思っていたのが大腸がんだった』というケースが発生しています。そこで痔と大腸がんの症状の違いを調べてみました。

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自分のうんちを確認しよう

血便が出て悶絶している図

鮮血の血便が出た場合、びっくりしますよね?いやそりゃするはずです。原因がストレスや痔などありますが、大腸がんの可能性も想像されるかもしれません。

芸能人や著名人が大腸がんなどで無くなった時も「あの時の血便はもしかして・・・」など自分にそうしても置き換えてしまうものです。

痔と大腸がん。その二つには「血便」「便秘」「下痢」「腹痛」といった共通点があり、特に慢性的な痔を持っている人に限って、がんの症状を見落としがちです。

そこで便の違いから見分けるコツを紹介します。

痔が原因の血便

痔が原因で血便になる場合は二つの原因が考えられます。

痔核(いぼ痔)

血行不良、または長時間立ちっぱなしの仕事をしていたり、逆に座りっぱなしの仕事をしている人に見られる痔の症状。また排便の時に強く力むと痔核になりやすいようです。
痔核には『外側にできる外痔核』と『内側にできる内痔核』があり、出血が多いのは内痔核の方です。

痔核の出血の特徴

内痔核の場合、例え痔が小さくても『濁りの無い鮮血』を出血します。
少量の場合は『肛門からぽたぽたと垂れる』、もしくは『トイレットペーパーに付着する』程度。

量が多くなると『便器が血で染まるほどの大量出血』となる事もあります。

さらに、内痔核がひどくなると、内側にあった痔が大きくなって肛門からはみ出す『脱肛』にまで発展します。
そうなると、もはや手術以外の方法では治すことが出来ません。

裂肛(切れ痔)

便秘などで固い便を無理に排出するときに、肛門の粘膜を傷つけると裂肛となります。
裂肛は痔核と違い、激しく痛みます。その為、トイレを我慢するようになってしまう人も多くいます。

裂肛の出血の特徴

血の色は、痔核と同じく『鮮やかな赤』。

出血量は少なく、トイレットペーパーにわずかに付着する程度です。
しかし、痔核では感じる事の無かった痛みを感じます。
その為、「痛みを我慢して便秘になる」→「便秘の堅い便でまた切れ痔になる」→「痛みを我慢して・・・」という、負のループに陥り、切れ痔を慢性化させてしまうケースが少なくありません。

大腸がんが原因の血便

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大腸とは、小腸側から大きく『盲腸』『結腸』『直腸』の3つの部分に分けられ、中でも古い便の溜まりやすい『結腸』と『直腸』が癌化ししやすい場所です。

結腸がんの症状

小腸に近い結腸にできる“がん”では、腸内も広く、便にも水分が多く柔らかい為、初期の段階では下痢や便秘といった症状はほとんど起こりません。
また、血が便と混ざりやすく、便の色が黒く変色します。

直腸がんの症状

肛門に近い直腸にがんができると、下痢をするようになり、またいくら排便をしてもすっきりしません。

これは直腸にできたがんの固まりを、体が大便と認識する事による錯覚です。

直腸まできた便は水分も少なく、便と血液が混ざる事はありません。
その為、便の表面にこびりつくような血の塊を確認できます。

また大量に出血する事もありませんので、一見すると切れ痔の様な出血の仕方をします。
しかし、切れ痔より奥で出血している為、血の色は赤よりも『黒』に近い色をしています。


痔ろう(穴痔)が肛門がんになることもある

肛門の周辺にうみが溜まり、そのうみが破れて穴ができると『痔ろう』になります。
痔ろうは常に炎症を起こしており、そこから次々とうみを出し続けます。

この痔ろうからでる分泌物により、肛門ががん化する事があり、最悪の場合は肛門を全切除したうえで、人工肛門にしなければならなくなります。

大腸がんを予防する為には排泄が重要

バーキット腫瘍を発見したイギリスのバーキット医師によれば、食物繊維を多くとり体内の便をスムーズに排泄していたアフリカの一部の人たちには大腸がんや痔がほとんどいないという研究成果を発表しています。
その原因と考えられているのが、便が大腸の中に留まっている時間でした。

がんの多いイギリスや欧米的な生活をしていた都市部のアフリカ人の便の通過時間は約73時間なのに対して、がんの少ないアフリカ人の通過時間はわずかに約36時間。
体内に長く便がとどまっていると、悪玉菌により便が腐敗し発がん性物質が発生される為と考えられています。
また、食物繊維を含んだ便は柔らかく、スムーズな排泄は肛門にも負担を掛けないので、痔の予防にもなります。

素人判断は危険。すぐに病院へ

痔とがんの違いについて調べてきましたが、『血が赤いから痔だろう』と決めつけるのはやめてください。
肛門に近い直腸がんでも鮮血が出る場合もありますし、もしがんなら血が確認できる時点でステージは進行しているでしょう。

そして何より痔も放置して良い病気ではありません。また痔は治ったと思っても再発しやすい病気です。
そして慢性化した痔は手術でしか治せなくなります。

痔の恐れがある場合は肛門科か外科へ。
がんの恐れがある場合は、内視鏡検査が必要になるので消化器内科、もしくは消化器外科に行くのが良いでしょう。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。